令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

しめいろづき

くらい部屋
お湯のにおい
タイマーのなる音

アッサムの香を呑んで、すって、はいて
まぶたにおもりがつけられた
蜜月の花束に
シャンデリアのかがやきがうつる

しろい光の瞬きで
瞼の重りが飛んでいく

つめたい

握った糸をあかく染め
おそらに浮かぶお月様
えんをつくって大団えん
ふたりでアッサム分け合うの

















お月様と婚約したい少女の話。