令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

2023-11-02から1日間の記事一覧

追加注文

デザートの時間みたいな あまさ 夢みるように思いかえす いま ここ が嫌で戻りたくて 脳内のネオンを撫でた 午後7時 雨のにおいと虫の音 2022年8月11日(木)に書いた詩です。 当時何を思って書いていたのか本当に思い出せません。これこそ芸術かも。

恋降るシュガー

ふわふわあまい綿 めいっぱい口に入れて すぐに溶けて 何度もくりかえす食べつづけるのに飽きても どんどん増えつづけて 押しつぶされてしまいそうただの砂糖なのに ほかのだっておいしいのに 気づいたらこればかりあまい おいしい しあわせすこしずつ変わる…

腐爛した果実

私の手の中で、ぐらりと形がくずれる。 軽く力を入れただけなのに、いとも簡単に。 汚れた手が泥泥して、真赤で、気持ち悪くて、 身体の横で、乱雑に振り払った。 辺りに飛散する赤。悲惨、なんて呟いてみて。 公園の水道に手を浸す。凍死が近くなる。 詩を…

振動シンドローム

とくとく、とくとく わたしのなかの、小さな振動とくとく、とくとく 目覚めたばかりの、このからだあなたの声でゆめをみて あなたの言葉でめをさます 鳴り止まないアラームと 鳴り止まない胸の音とくとく、とくとく わたしの知らない、去る日のあなたとくと…

しめいろづき

くらい部屋 お湯のにおい タイマーのなる音アッサムの香を呑んで、すって、はいて まぶたにおもりがつけられた 蜜月の花束に シャンデリアのかがやきがうつるしろい光の瞬きで 瞼の重りが飛んでいくつめたい握った糸をあかく染め おそらに浮かぶお月様 えん…

反出生主義とわたしの自殺念慮

生きてる意味が本当に分からない。そもそもが反出生主義だから、人間が生まれ落ちることは不幸極まりないことだと思ってる。だって、どう足掻いたって苦痛のない人生なんて有り得ないのだから。どんな幸せがあろうとも、苦痛が存在することは覆せない。なら…