令和乙女日記

悩める乙女の端書き

安心できる夜の秘訣

男の人と過ごす夜が好き。別に話す必要はなくて、わたしが気を許せる人が近くで寝息を立てているだけでしばらくは安心していられる。

体は簡単に許すけれど、文字通りの意味で一緒に寝るのは素のわたしを見せても構わないと思える人だけ。

近頃はずいぶん和らいだけど、学校に通っていた頃は夜が苦痛でたまらなかった。夜眠りにつく時は常に不安でいっぱい。眠れるかなとか、明日上手くいくかなとか、宿題完璧じゃないけど大丈夫かなとかね。だけどある夜、好きな人の隣で眠った時だけは120%安心していられた。その夜は何度も目が覚めて、正直なところ睡眠の質は悪かったのだけど、それでも気を許せる人が隣にいるというだけで夜が怖くなかった。

他の人はどうなんだろう。わたしの家を宿代わりにする人はこれまでもいたけれど、そんなに簡単に眠れるんだろうか。それとも気を許されている?

考えてみると、わたしにとって「他人と一緒に眠る」という行為のハードルは本当に高い気がする。だからこそ、それをクリアした人との夜はお守りになる。

この前スペースで同年代のお友達ができて、そのうちの一人のおうちでのお泊まり会に招かれて。楽しそうだから快諾したんだけど、病院に行けなくて眠剤を確保できなかったので断りの連絡を入れた。だけど実は、病院に行けていたとしても断っていたんじゃないかな。それか不安でいっぱいになりながら向かっていたか。お友達とお泊まり会なんてとっても楽しそうだし、実際行った子達の投稿を見ていると楽しそうだったのだけど、その楽しさを全部覆い隠してしまうくらい、わたしにとって他人と寝るというのは不安でいっぱいな行為なのかもしれない。

そう、思い出した。前々からラブホ女子会に憧れがあって、今Xで人を募っているのだけど、それも不安要素が多くなる気がしてお泊まりではなく日帰りのコースにしたんだった。主催というのはやっぱり大変で、不安や精神的疲労が予測されるから、少しでもそれを減らしたかった。

だけど今は、1人でならそれなりに安心して眠れるようになった。というか、最悪眠れなくてもまあなんとかなるか、と思えるようになった。実は昨日もオープンキャンパスの予定があったのに寝坊して行けなかったのだけど、結果としてその学校をあまり気に入ってないことに気がつけて、なんか大丈夫かもしれないと思えている。ずいぶん考え方が柔軟になったなあ。

親元を離れてもうすぐ1年半が経過する。色々な本を読んで自己分析を重ねていることもあって、考え方が変わってきているのを感じている。これまではきっと親が求めるわたしというのを最優先にして自分を作ってきたのだけど、ようやく自分の輪郭を探す余裕が出てきた。