令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

第一関門クリア

最近だんだん動けるようになってきた。ひとまず第一の関門はクリアしたな、という感覚がある。
自殺未遂をしてから1ヶ月とちょっとが経った。最初は頭の中がずっとぐるぐるうるさくて、お薬もまだ効いてなかったから暗い気分がずっとわたしを蝕んでいて、ベッドに横たわることしかできなかった。退院したらすぐにでもまた死ぬつもりでいたけど、点滴の痕なのかな、腕に4箇所くらい目立つ内出血と傷があってあまりにも醜くって、お袖留め無しには外に出られなかった。すぐにでも死にたかったけれど綺麗な身体で死にたいって気持ちだけは確かにあったから、点滴の痕が消えるまではとりあえず自分を騙して治療を頑張ってみることにした。完全に消えるまでには結構時間がかかったなぁ。数週間くらいかかった気がする。
最初はなんとなく、タイムアタックだなと感じていた。近いうちにまた自殺衝動が抑えられなくなる日が来る気がしていて、その時までにパワーを蓄えておかなければそこでゲームオーバーだなって。まあゲームオーバーでも良かったけど、なんか折角後遺症も無しに助かっちゃったから少し頑張ってみようかなって、この1ヶ月を過ごしてきた。
だいぶ回復してきて、もう衝動が来ても打ち勝てるなってのが分かる。なんで分かるのかと言われると、別にしっかりした理由は無いんだけどね。感覚ってやつ。最近、人間の無意識って結構すごいんじゃないかなって思う。この無意識が特に鋭いことを人は「魔力」なんて呼んだりするのかなって感じる。そう思うとこの世界もそこそこファンタジーなのかも。人間ってふしぎ。
毎日少しずつできることが増えていくのは、ゲームの序盤に似てる。最初はお金とかレベルとかが全然足りなくて、1日にできる行動は雀の涙ほど。でもそこでイライラして投げ出さずに進んでいくと、ちょっとずつ効率が良くなって、1日にできることが増えていく。最初あんなに苦労した行動が、今はまるで赤子の手をひねるよう。ゲームってそういうとこあるよね。
今日は漫画を読んで、足湯に浸かって、おトイレのお掃除をして、あと部屋に散らばっていたプラごみをまとめた。結構動けた。昨夜ODしてたのに、その影響もあんまり無いし。耐性ついたのかな。
少しずつしか回復できないのはもどかしいけれど、少しずつだとしても前進していることが感じられると安心する。わたしのがんばりは無駄じゃない。