令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

回復してきてる

成長を急速でやり直している感じだ。毎日お部屋に閉じこもり、家族以外とはほとんど話さず、SNSも大して見ずに、寝たい時に寝て、食べたい時に食べて、入りたい時にお風呂に入って、あとはずっと眠るか思案に耽るか、子ども向けのきらきらしたアニメを見るか、本を読むか、セーラームーンの漫画を読むか。ニュースなんてちっとも知らなくて、心と体をひたすら充電。
あれ、もしかして子どもの方がもっとキチンとした生活送ってる?じゃあ今のわたしはなんだろう。お姫さまかなぁ。お部屋にはシャンデリアが輝いているし、小さな白い冷蔵庫の上には一輪の薔薇、小物はぜ〜んぶピンク、白、赤♡やだ、小さいころ夢見た絵本の中のお姫さまみたい!
この暮らしはときめきでいっぱいで、無理する瞬間がとーっても少なくって、めきめき回復、めきめき成長していくのがわかる。これまで親や周りの環境に恵まれず、健全な発達を阻害された分、自分をとびっきり労わって健全に育ててあげてるなって思う。実際、少しずつだけど「自分を大切にする」というのが掴めてきていて、治療に専念している効果が出てきているなと感じる。
だけどこの生活をずっと続ける訳にはいかないことだって分かってる。今気分が多少なりとも安定しているのはお薬のおかげだし、不安やそわそわに対処できるのもまだお薬だけ。全然まだまだ、この世界で一人で戦っていけるだけの強さはない。というか、一度心を極度に壊してしまったから、もう完全に回復することはないのだと思う。こんなになるまで放っておいて、ごめんね、わたし。
社会復帰に向けて動き出すのは、遠いように見えてきっと近い未来なんじゃないかという気がする。結構いいペースで回復しているから。さすが、真面目な性格なだけある。
もっと早くこういう環境に身を投じられたら良かったな。どこかにチャンスは無かったかしらとよく考えるけれど、無かった気がする。わたしはこうなる運命だったんだと思うと世界の残酷さに唖然とする。教育も医療も、まだまだ発展途上なんだなと痛感する。わたしのような手遅れが少しでもこの先減りますようにとそっと祈る。