令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

甘い格好

昨日は数ヶ月前から楽しみにしていたラフォーレ原宿グランバザールへ行ってきた。計6万5000円と、かなりの予算オーバーだったが、いいお買い物ができた。しばらくロリィタのコーディネートには困らなさそう。夏のピークはさすがに暑すぎて着られないけれど、少し暑さが落ち着いたら着ようと思う。今すぐ着られるようなTシャツも購入したし、着る日が楽しみ。
それで疲れきったので、昨日は記事を書く気にならなかった。でもそれだけ楽しかったし、心はかなり元気だったので良しとする。澱みを吐き出さなくても済むくらいには安定した日だったんだろう。こういう日が徐々に増えていけばいいなと思う。

今日は帰省に向けての移動が主な活動だ。今も新幹線の中でこの文章を打っている。一応晩ごはんは家で食べて、夜はホテルで過ごすことになっているけどどうだろう。晩ごはんも怪しいかもしれない。明日も用事が入っているし、様子を見ながら判断しなくちゃね。
新幹線は、3人席のところに母親と2人で乗っているのだけど、乗り合わせたおひとり様の方が優しい方で良かった。お寿司のお弁当に少し高めのビールを合わせていて、優雅な一人旅……というよりは、そこそこ売れっ子なライターさんが取材のために遠出している、といったストーリーがなぜか頭に浮かぶ。初期の村上春樹作品に出てきそうな雰囲気だ。最初は男の人かと思ったけれど、少し言葉を交わした感じだと女性かもしれない。中性的な人だった。
いかにも女親子で大荷物抱えて旅行、といった出で立ちだからか、それともわたしがSwankissのピンクのミニ丈ワンピースにBABY,THE STARS SHINE BRIGHTの白のヘッドドレスという幼い格好をしているからか、明らかに優しく声をかけてもらえて嬉しかった。なんだか久しぶりに他人の優しさに触れた気がする。

今回は分からないけれど、かわいらしい格好をしていると周りから優しくしてもらえることが増える気がする。小さな子どもに対しては大抵の人が甘い態度になるような感覚だろうか。見る人の価値観によっては結構“痛い”格好だとは思うのだが、その分、気にしない人にとってはつい心がゆるむ格好なのかもしれない。別に優しくされるためにこういうお洋服に身を包んでいるわけではないけれど、わたしは元々歩く時も周りの人は見ないから不躾な視線もそんなに気にはならないし、お店の人に優しくしてもらえた時なんかはこの格好で良かったなと思う。お洋服への愛がより深まる気がする。
また、小さい子からは遠慮のない視線を思いっきり投げかけられるのも面白いなと思う。ある程度歳を重ねた人からの視線はチラ見だったり2度見だったりで露骨なものはあまり無いのだけれど、子どもからの視線は違う。たぶんわたしが他人だという意識があまり無くて、面白いおもちゃか景色のように思われているんだろう。めちゃくちゃじろじろ見られる。別に気にしないし、なんなら目を合わせて微笑んでみたりもするからいいんだけどね。こういう体験をすると、人は成長する中で色んな礼儀を教えられずとも学んでいくんだろうな、と感じてなんだか感慨深い。わたしもそうやって身につけたものがたくさんあるんだろうな。