令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

アルバイト2日目

バイト2日目、向かうのがとても怖かった。クエチアピンを入れればよかったと思いながら徒歩5分くらいの短い通勤時間を終え、エプロンを着たらもう怖さは収まっていた。たぶん書類を用意できずに行くのが怖かったんだろう。あと、お財布忘れてたからそれも。

バイト先には精米サービスがあって、それはみるからにややこしそうな手順を踏んで店員がすべて行なう必要があるんだけど、今日はそれを1人でできた!レジでオーダーを受けて、該当のお米を探して測って精米して袋詰めして、全部1人でできた達成感と言ったらなかった。嬉しかった。

慣れたらレジを1人で回して精米も自分で全部やるらしい。怖いけどこのペースならいけるかも。

バイトは朝からだから、早朝にアラームをかけてぐたぐだしたくして、働いてお店を出てもまだお昼なのが気持ちいい。帰る頃にはいい感じにお腹が空いている。

ただ難点が、朝から動くことで体がそのまま動きたいモードになってしまうこと。今日も出かけそうになっているけれど、スケジュールを鑑みるにこの辺で休んだ方がいい。だから無理やり家にこもっている。

バイトを始めて早くもひとつ変わったのは、街中で見る人への意識。特に店員さんなんかは「ああこの人は今働いているんだなぁ」という風に見るようになった。改めて見ると世の中は働いている人ばかりで、お客さんたちもたぶん他の時間には働いていて、そうやって社会ができているんだなあ、みたいなことをぼんやり思ったりする。社会のどこにも属していなかった時にはそういうことを無意識に考えないようにしていたのかもしれない。

あと、大学生になって勉強とバイトの話しかしなくなる同級生たちをどこか冷ややかな目で見ていたけれど、実際やってみるとバイトの話は人にしたくなるものだなぁと思った。色んなことがあって、愚痴もあって、責任が大してない立場だからこそ言いたくなることがいっぱいある。フリーターの人だったりするとバイトしてること自体が負い目に近くなるからあまり進んで話さないけれど、大学生のバイトというのは日常が充実している証みたいなものなのでみんなつい話しちゃうんだろうなと思った。そういうのに無自覚なまま周りに流されて勉強とバイトの話しかしなくなる大学生は嫌いだけど。原理は分かった。

 

でも今日ちょっとあった嫌なこと。開店すぐに来て、1番目にレジに来たおじいさんが「俺が初めて?よっしゃあ」と声かけてきたこと。レジに来る前から他の店員さんに絡んだりして、おしゃべりしたい人っぽさは出ていたんだけど、初めてを気にするのがおじさん感あって気持ち悪かった。いや、気のせいかな?今日のレジの1番という捉え方をしたけど、後から思うと(明らかにまだ慣れてないわたしのお客さんが)初めてっていう風にもとれて、それが処女厨っぽくて嫌だった。よっしゃあという語彙もかも。わたしなら「わ〜い」って言う。「わ〜い」って言うおじいさんはいないかもしれないけど。

変な人もいたら素敵な人もいて、カゴの中でいちごが散らばってしまっていたから「お取替えします〜!」と言ったら「いいのいいの、ジャムにするから」と返したマダムがいた。日曜の朝からいちごを2パック(それもただのスーパーで買わず農家さんが分かるお店で)買って、それでジャムを作るゴールデンウィーク!物語みたいでなんて素敵なの!ご本人も品の良い方だった。

あと、外国籍っぽい人が来た時は、かごに大量のなすとトマト、それからズッキーニが入ってて(これでラタトゥイユ作るのかな……)と勝手にわくわくしたりもした。結構食卓が伺える買い方をする人もいるから楽しい。

こういうお客さんの話ってネットに書いてもいいのかな。個人特定できない範囲だしきっと大丈夫だよね。