令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

嶽本野ばら様に宛てて

野ばら様、この乙女の小さな声が聞こえますか。聞こえていなくても構いません。わたくしは自分の中にある汚いものを抱え込むのに疲れてしまいました。乙女失格ですか。想い人でもなんでもない、野ばら様を頼ってしまうことは乙女失格でしょうか。
どうして人間は、わたくしは、本当に大切なものばかりを蔑ろにしてしまうのでしょうか。他のどうでも良いものに限って丁寧に扱えて、本当に大切なものを大切にするという最も簡単に見えることがどうしてできないのでしょうか。想い人から受けた恩を返したいのに、愚かなわたくしは仇で返してしまいます。とうとうあの人から完全に見放されて、わたくしの人生は終わりました。なのに意気地無しのわたくしは、人生を終わらせることすらできません。今日ものうのうと生きているだけ。幸せになってはいけないのに、ODを重ねて快楽物質を求めて、楽になろうとしてしまいます。どうしてわたくしはこうなのでしょうか。自分がつくづく恥ずかしいし、情けない。
想い人に謝りたい。罪を償いたい。だけどそんなことを望むこと自体、自分本位なのです。本当にあの人を想うのであれば、わたくしはわたくしという狂気からあの人を守り抜かなければならない。これは決して終わることのない戦です。誰に見られることも無く、誰に褒められることもなく、ただわたくしがわたくしのために戦うだけ。