令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

本には真実が宿るわ

いつか本を出してみたいと考えている。
昨日、かてぃさんという方の誕生日イベント、「DEAD BY DAY NIGHT」に行ってきた。かてぃさんと縁のある数々のゲストの方が登場して、彼女の誕生日を盛り上げるというイベントだ。そこでグッズとして販売されたZINEを読んでみた。そこには彼女の真実がありのまま書かれているように感じた。
SNSに溢れた“本音”は、思い立った時に気軽に発信ができるし、編集や削除も容易にできる。しかし本となるとそうはいかない。出版までには数々の工程が存在するし、一度世に出してしまったものを引っ込めることはできない。覚悟の必要な媒体が本なのだ。
わたしは真実が好きだ。それがたとえどれほど暗く澱んだものだとしても、飾らない真っ直ぐな思いや言葉からしか真の安らぎは生まれない。わたしはできる限り多くの真実に囲まれて生きていたいし、わたし自身もなるべく真実を吐いていたい。
だけどこの世はそうもいかない。真実は時として刺激に欠けるし、つまらないからお金にならない。そんなものよりも嘘でゴテゴテとパッケージングした方がより多くの人々の目を惹くし、お金になる。
資本主義という宗教が支配しているこの世では、教祖様はお金だ。神様でもなければ、真実でも安らぎでもない。できるだけ多くのお金を生み出すものこそ正義なのだ。
その空っぽさがわたしには耐え難い。嘘で塗り固められた世界でわたしは上手く息をすることができない。社会不適合者なのは自覚しているけれど、じゃあどうすれば適合できるの。誰もやり方を教えてくれないのだから、仕方がないじゃない。わたしはこの生き方しかできないの。
わたしみたいな人種はきっと少数派だけど、他にもいると思う。だからわたしは本を出して、同志達のための小さな箱庭を作りたい。わたしたちが息をするための、真実ばかりで構成された箱庭を。