令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

誕生日

誕生日というのは面白いイベントだなと思う。
有難いことに、今年の誕生日は多くの人に祝ってもらえた。人と出かける予定を前々から仕組んでいたので、その人から祝ってもらったのを筆頭に、様々なSNSを通じて、様々なメッセージを受け取った。
LINE、Xの本垢、Xの病み垢、Instagram。祝い方にもその人の人となりや、わたしへの思い入れが表れていて面白い。
誕生日ですというポストにいいねだけする人、おめでとうとリプライをくれる人、素敵な一年になりますようにと添えてくれる人、わざわざ@をつけてポストしてくれる人、DMをくれる人、PayPayをくれる人、スタバのギフトカードをくれる人……メッセージにつける絵文字なんかにも個性が出るし、面白い。また、あれこれ登録しているサイトから届くメールも面白い。中でも面白かったのは、今年から有料ファンクラブに登録した大好きなバンド、mol-74からのメールだ。メールに貼られたリンクからとあるページに飛べるようになっていて、そのページではメンバーが「ハッピーバースデートゥーユー」を歌ってお祝いしてくれる動画が見られる、というものだ。ファンサービスの一つとして撮られたものに過ぎないと分かっていても、なんとなく自分のための動画という感じがして、見ていて元気がもらえた。
友達からのLINEにもそれぞれの個性が出ていて面白かったが、一番印象深かったのはサークルの先輩からのLINEかもしれない。特別に仲が良いという訳でもない先輩だったけれど、おそらくLINEに誕生日を登録しているから分かったのだろう、先日あった学祭の感想も添えてお祝いメッセージを贈ってくれた。この人はきっと誰にでも心配りができる素敵な人なんだろうなと感じ取れた。
誕生日の面白さは、第三者目線だとこれらは感じ取れっこないという点にある気がする。誕生日を迎えている当事者だから、主役だからこそ見える周りの人々の良さ。歳を重ねることは恥を重ねることだと思うけど、誕生日も悪いものでは無いなとすこし思えた。