令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

受験について 後

一つ前の記事(https://monotone-00.hatenablog.com/entry/20231114/1699887901)では、わたしのこれまでの少し特殊な受験歴について書いた。今回は、それを踏まえて色々書いてみようと思う。ほんとはこっちが話したかったのに、前置きが長くなってしまった。
わたしは常に、自ら選択して受験してきた。よくある、中学までは地元の学校に通えばいいけど高校からはそうはいかないから、友達が行ってる塾に一緒に行って、学校で模試を受けさせられて、なんとなく進学先を決めて受験……みたいなことはしたことがない。ある意味では、別に受験勉強をやめたって構わないんだよな、という安心感の中で机に向かい続けていたのだと思う。もちろんそれ故のキツさはあったけれど。
また、受験に落ちた経験も無い。第一志望の大学の面接がボロボロだった時は、絶対に落ちたと思って大学の最寄り駅のトイレに籠って腕を噛みながらしくしく泣いたけれど、実際には受かっていたし。嫌味な言い方をすれば、常に努力が報われてきた。
割と成績は優秀な方だし、出された課題は120%やらないと落ち着かないしで、受験向きな性格なんだと思う。面接もまあまあ得意だし、国語が大得意だから作文や論文の類いはさほど苦労しないし、だから公募制推薦も向いてた。たぶん。
それでも受験はメンタルが追い込まれた。元々あまり健康な精神をしていないわたしだけど、受験直前は本当に本当に沈んだ。今でもあの暗かった感覚を思い出せる。自分を甘やかしたらおしまいで、常にライバルが成長し続けているのを感じさせられて、起きている時も寝ている時も、ずーっと戦場にいた。A判定が出たって、テストで満点を取れたって気を抜いちゃいけない。気を抜いた途端に全部が崩れ落ちる。常に成長していないと勝手にどんどん落ちこぼれてしまう。あの状態で、正気を保てる人が一体何人いるんだろうか。
わたしは縁がなかったけれど、受験勉強で溜まったストレスを発散するためにいじめが発生することだってよくある。そもそも思春期は不安定な時期なのに、そこにさらに苦しい要素が組み込まれて、息が詰まらない訳が無い。わたしは運良く環境に恵まれたけれど、もし、そこまでして進学したその先が良い世界では無かったら?これまでの自分の苦労や努力が全部否定された気になるんじゃないだろうか。
中国や韓国の受験戦争の苛烈さを見ていると、日本はまだマシな方なんだなと思える。でもマシとはいえ、酷くないか?ここまで子どもを追い込むことが当たり前の世界になっていていいんだろうか。もう少し世界はやわらかくならないんだろうか。それだと人類は発展しないのかな……。