令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

肉体が憎い

どうしてこんなに何も上手くいかないんだろう。わたしはこの体が本当に嫌いだ。わたしが何をしたっていうのだ。確かに完璧に善行ばかりを重ねてきたわけではないが、こんな不自由な体を手にしなければならないほど、悪行を繰り返してきたとも思えない。
今日は何も上手くいかなかった。ようやく取り付けたデートの予定があって、それは本当に、紛うことなき完全な「デート」で、相手の好みだってろくに分からないからこそ組める王道デートコーデ、王道デートメイクにわくわくしながら支度をしていた。はずなのに、支度の途中で眠りこけてしまった。そしてたくさんの夢を見て、目が覚めたら約12時間が経過。本当になんなんだ、この体は。
おそらく朝に、昨夜の分の薬を飲んだことが原因だと思う。この薬を飲むとふわふわするというのはお医者さまからも聞いていたことだけれど、まさかここまでとは。いや、この薬のせいだとまだ決まった訳ではないけれどね。普通に、疲れが出ただけかも。最近割とアクティヴに過ごしていたから。
この体が嫌な理由は他にもある。食事が嫌い、苦痛で仕方ないという点は人間としてあまりにもバグだし、食事を取らない訳にはいかないから毎日苦労している。やめてくれよ。また、性への矢印が強すぎる。泣きながら自慰をするだとかはもう何が何やら分からない。何だよ、泣きながら自慰って。だったらするなよ。だけど気がつくといつも通りに手が伸びている。アダルトコンテンツを検索することがやめられない。これは一種の依存なのだと思う。オーガズムによる現実逃避を求めるだけの依存。ODの方がまだマシだなと思う。オーガズムは一瞬の飛躍だけど、ODは継続的な飛躍だから。
この体が憎い。そもそも、女性の体というのはそれだけで世間から消費されるもので、それも気持ちが悪い。ただ気楽に外出するだけでも自らが女性であることを強く自覚させられる。なんて窮屈なんだろう。わたしが漫画のような甘いファッションに身を包むのは、そうした女性性から逃避する目的もあるのだと思う。
この体はあまりにも不自由すぎる。これが無ければわたしはもう少し気楽に日々を送れるのに。この不自由な肉体のせいで、こんなにも毎日苦しい。