令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

年の瀬はやさしい

昨日、今日と連続で散歩をした。終わりの空気に満たされた町は心地好い。有線のイヤホンで音楽を聞きながらあてもなく適当に近所をさまよって、疲れたら家に帰る。帰ってすぐに見るインターネットは麻薬のような味がした。

1年なんてただ人間が定めた人工的な区切りに過ぎないのに、なんだか心動かされるものがある。まあ、色んなお店が閉まってサービスもお休みしていたりして、一時的に世界がお休みすることで終わりを感じ取っているだけかもしれないけれど。

なんだか町全体がほんのり優しくて、それでいて寂しさもあって、それにわたしは無性に安心してしまう。ここは今だけ、いつもの怖い世界とは違う。優しい場所。