令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

春キャベツ

ここ1週間くらい自炊を頑張っている。なぜならお金が無いから。なぜならベースブレッドを食べる気がしないから。

春だから、というのもあるかも。春野菜は割と好きな気がする。やわらかくて美味しいイメージ。春野菜っていつまで出てるんだろう。春キャベツとアスパラガスは食べられたけど、新玉ねぎや新じゃがはまだ。新玉ねぎって甘くていいよねえ。じゃがいもは調理が大変だから今年は買わなさそうだけど、そもそもじゃがいもが好きだから新じゃがはもっと魅力的に感じちゃう。

この前は春キャベツでとんぺい焼きを作った。そう、焼きそばも安くて調理が手軽で重宝している。どうせ具材は1種類、多くても2種類しか入れないから炒める時間が1分もかからない。楽すぎる。思い立った時にパッと作って食べてまたすぐ動画鑑賞に戻れる手軽さ。ようやく良さに気づいた。

焼きそばブーム→とんぺい焼きを作りたくて春キャベツと卵を買い足す→ありものでスープを作る

という良い流れが今来ている。ついさっきスープを作った。結構多めにできたから、これにおうどんを入れてまた明日食べようかなぁと企んでいる。絶対美味しい。一人暮らしを始めて1年が経過して、ようやくこういうことができるようになってきた。

わたしはなるべく包丁もまな板も使わないお手軽調理を目指しているから、さっきのスープもそうやって作った。キャベツをぜーんぶ手で剥いて、手でちぎって鍋に放り込んだ。

その最中、小さい青虫(と言っても濁った色の)が出てきてびっくりした。なんか汚れが増えてるなと思ったけど、君だったのか。

びっくりしつつ、でもまあ新鮮な証だよねとまた剥いていく。そうしたら、さっきの3倍くらいの青虫(同じ色味)が出てきた!

これにはさすがに驚愕して頭よりも先に体が反応した。幸いキャベツを落とすとかは無かったけど。衝撃で青虫はシンクに放り落とされた。たぶんこっちが親で、さっきの小さいのを産んだのだろう。住処にされていた。

その後キャベツを調理したり虫を外に逃がしたりしている間ずっと、小さい頃のことを思い出していた。母とキッチンに並んでいる時もこんな風に野菜に虫が潜んでいることがあって、その度にきゃっきゃと騒いでいた。

幼稚園で習ったか、おかあさんといっしょで見たか忘れたけど童謡に「キャベツ〜の、中か〜ら、青む・し・で・た・よ」という歌があって、青虫が出てくるとよくその歌の話をした、ような気がする。

春野菜の意識がちゃんとあったり、食育は手厚いおうちで育ったはずなんだけどなあ。なんで食べるの嫌がる子に育っちゃったんだろう。そんな夜。