春頃まで生きてみて、それでもこの苦しみが消えなければ首を吊ろうと思う。今度こそきちんと死ぬ。
治療する気になれなくて、救われようと思い浮かべるのはあの人のことばかり。だけど、考えること自体が罪。わたしはあの人から離れなくてはならない。もうこれ以上迷惑をかけてはいけない。だけどそれ以外のものに価値が見いだせなくて、この先の人生においてあの人の存在が一切無いのなら、こんなものに意味は無い。
この社会では生きることは素晴らしいことだとされているようだから、騙されたと思って数ヶ月頑張ってみた。でもどんな瞬間も生の肯定には足りなくて、あの時きちんと終わらせていればこんなに苦しむことは無かったのに、と思うばかり。
早くこのゲームから降りたい。いつだってそう。何かをしている時、それ自体をとりあえず楽しむことはできても、終わってくれたらもっと楽なのにと思ってしまう。きっとそういう性分なのだ。
