令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

高校演劇部の話

高校の部活の話を人にした。学校の人以外に話したのは結構久しぶりかも。対面で話したのは多分病院以外だと初めて。病み垢やってた時にスペースで話したことはあったけれど。

話した相手が運動部出身の人で、しかも先輩より上手くて先輩の立場を無くしてたみたいな背景だったから返ってくる反応も新鮮だった。わたしの周りにはいなかったタイプな気がする。運動部で活躍してるような人は基本的にこんな陰気な女とは絡まない。

高校演劇はどちらかといえば体育会系のノリだと思うし、体力勝負だし、わたしだって一応走り込みやら腹筋やらを毎日していた時期があるけれど、本物の体育会系と違うのは成績がはっきりしないこと。どこまで言っても芸術だから、大会はあったとしても明確に優劣は決められない。大会で落ちたからと言ってその舞台が劣ったものだった、という評価には繋がらない。発声だって滑舌だって、そりゃ演技そのものに比べれば優劣がつけやすい類のものではあるけれど声質の違いもあるし、簡単に白黒つけられるものではない。

運動部だとそこの優劣がはっきり出るから後輩より下手な先輩はあまり威張れない、らしい。1人にしか聞いてないし、学校も違うからきっと生徒の雰囲気も違うだろうし実際のところは分からないけど。団体競技になるとまた違うだろうしね。

部長は高校演劇に造詣が深かったし、本気で俳優を目指していたらしいけど部の中で抜きん出て上手かったかと言われればそうでも無かった。顧問が来た時は顧問の顔色を伺いながら演技してたらしいし。というか、意識の高さで言えばわたしだって役者を目指して東京の大学を目指そうとしてた訳だし(部内では明言していなかったけど)、そう変わらないはずなんですけど?

そんな状況下で、しかも学年がひとつしか違わないという状況だったにも関わらず部長があれだけ威張れていたのは文化部だからだったんだなぁと、あいつは運動部のノリを求めていたけれど本当にそこに行ったなら潰されるような弱っちい男だったんだなぁと思えて少しすっきりした。

そういえば今思い出したけど、部長はジュノンボーイコンテストに出ていたけれど野球部ノ妨害に遭って落ちたという噂もあったんだった。妨害そのものの善し悪しはともかくとして、そうやって運動部に目の敵にされてしまうような性質を持っていたということだろう。わたしもまあ人のこと言えないけど、それでもダサいね。

結局向こうは大学受験に落ちて、わたしは登校拒否気味ながらもなんとか推薦で第一志望に合格して上京したから、その辺も含めて人間性の差だなぁと思う。向こうは向こうで複雑な精神状態があったのかもしれないけれど、品の無い指導をしていいという理由にはならない。

ああいうのを見ると、どんなにみっともなくても社会的に弱くても美意識を大切に生きていきたいなと改めて思う。