令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

ゆりあぺむぺる

動けるようになってきたから、最近はカフェ巡りを始めた。と言ってもまだ2店舗しか行けてないけど。

東京は良い街で、おしゃれなカフェがたくさんある。この家は色んな線の駅から近いので、気軽に行ける街がたくさんある。歩いて行けるカフェもある。京都に居た頃は学生が行くようなカフェは大体河原町烏丸御池辺りに密集していて変わり映えしなかったけれど、今はそんなことない。東京は個性豊かな街が点在しているのが魅力だなぁと度々思う。

昨日は吉祥寺にある『ゆりあぺむぺる』というカフェに行った。ピーク時に行ってしまったものだから外で1時間待った。

レトロでヨーロピアンな雰囲気。店員さんのお洋服も上品で雰囲気に合っていて良かった。どうやらインスタなんかで有名なようで、お客さんは若者ばかりだった。デートだったり、女の子ふたりだったり。素敵なお店なのだからおしゃれすればいいのに、周りは黒いダウンやらスニーカーやらを身につけている。そんな中、完全武装ロリィタちゃんなわたし。

『ピンキーガール』というクリームソーダとプリンを注文。他にも素敵なメニューがたくさんあって目移りしたのだけど、無難に看板メニューたちを頂いた。プリンはほろ苦くて味わったことのないお味。美味しかった。

900円近かったクリームソーダはとっても大きなアイスクリームがどっぷりと浮かんでいて楽しく飲めた。ピンキーガールは洋梨ソーダだとメニューに書かれていたけど、それはよく分からなかった。そもそも洋梨味というのがイメージしづらい。どちらかというと桃っぽかった。他のクリームソーダも面白くて、ザクロやらスミレやら、キャラメルなんてものもあって気になった。お洋服の色味に合わせて薄桃色を選んだけど、他のものも美味しいだろうなぁと思った。人と一緒に行けば分け合う楽しみもあるのかな。

 

覚悟はしていたけど、日曜の街に一人で繰り出すと孤独を実感してしまう。わたしは毎日が休日で、暇でたまらないからそっと体力を気にしながらカフェに繰り出してきてるけど、周りの人達は充実した忙しい平日を乗り越えて人とお出かけ、もちろんこのカフェ以外のスポットも訪れる予定なんだろうなぁと思うと自分のからっぽさを自覚してしまって頭がうるさかった。別に誰もわたしのことなんて気にしていないし、わたしの生活だってそれなりに安定してきて幸福も転がっているものなのに。

 

内装は良かったけど、できれば音楽が流れていて欲しかった。静かな店内ではどうしても隣の席の会話が耳に入ってくる。岩手訛りで一発笑いを取ろうとしたり、東京には良い喫茶店が無いとイキったりする人の話なんて耳に入れたくない。だけどほんとうに惨めなのは素敵なカフェでくだらないお喋りしかできない周りではなくて、一人の世界に浸れずそれを盗み聞きしているわたしなのだと自覚して苦しくなる。音楽が流れていればこんな苦しみだって味わわずに済んだろうに。

明日は病院だから今日はゆっくり休む。昨日出かけたからか少し気持ちが活発で、今日もどこかのカフェに出向きたい気持ちがあるけれど我慢。ここで抑えることが回復への近道だと思うから。

にしても『ゆりあぺむぺる』ってかわいい店名だこと。由来は何かしら……。