令和乙女日記

拗らせメンヘラの端書き

ネイルと狂気

大学への復学はせず、このまま辞めて専門学校に進んでネイリストになろうかと考えている。だけどセルフネイルばかりでサロンのネイルを体験したことが無かったので、昨日初めて行ってきた。ワンカラーのジェルネイル。ネイリーというアプリで見つけた、近所の隠れ家サロンの新米ネイリストさん。技術向上のためのネイルモデルを募集しているらしく、ワンカラージェルネイルで2000円。破格。新米の人ならまだ自分に近くて想像しやすいかなと思って、敢えて選んだ。

こういったサロンでの世間話は苦手では無い方だと思っていたけれど、今回は休学中であることを言いそびれて苦しい会話を続ける羽目になってしまった。

休学中であることを明かした時の、相手の一瞬身構える感じに苦手意識がある。わたしの気の所為かもしれないけれど、「あ、今配慮モードに切り替わったな」という瞬間があるのだ。それが嫌で大学の話をそれとなく受け流してみた結果、大して知りもしない哲学科の課題の話をネイリストさんに語ることになって困った。あまりにも自業自得。

休学中だとか精神疾患持ちだとか、「そちら側」に対する差別意識をそもそもわたし自身が持っているから過ごしづらいんだろうなと度々思う。自分がその状況になれば差別なんてしてられないだろうと思ってはいるんだけど、事実としてその気持ちは存在し続けている。だから気軽に同じ境遇の子と仲良くなりにいけなくて、でも「普通」の人と話すとやっぱりどこか感覚の違いを感じて、わたしはどこに居れば良いのだろうかと途方に暮れてしまう。

 

社会に適応できていない出来損ないと関わりたい訳ないじゃないか。その時々で精神状態が変わり、ともすれば理性さえ外れる化け物と友達になりたがる人なんていないじゃないか。そんな差別意識が根底にあって、他人に対してゆるくこれらを向けると同時に、もっと鋭い角度で自分に対しても向けている。一生懸命肯定しようと努めているけれど、今の壊れた自分を糾弾する言葉はとめどなく溢れてくる。気を抜くと自分を否定し続けてしまう。だから気を張っていないといけなくて、だけど気を張ると疲れてしまう。疲れると精神状態が悪化して、壊れてしまう。バッドエンド。

毎日毎日、壊れないように、狂わないように、ネジが外れないように、それだけを最優先に生活している。おかしくなってしまったらもう、自分にも止められないから。おかしくなる前に止めるしかない。だけど時折、おかしくなれば楽になれるんじゃないかという気持ちにも駆られる。少しだけ意識的に理性を外しておかしくなって、後は狂気に身を任せて、欲求のままに首を括ったならそれで終われる。それが一番楽なんじゃないかと思ってしまう。狂気を止める必要性がどんどん薄くなる。